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【フタコン通信】VOL.031(2014年12月24日号)
【豆知識】
ヘルメットについて
私たちの生活の中で身を守るために使用されるヘルメット。
それぞれの使用目的やシーンによって種類は様々で、作業用ヘルメット、乗車用ヘルメット、自転車用ヘルメット、スポーツ用ヘルメットなどがあります。
その中で今回は職場で一番使用されている「作業用ヘルメット(保護帽)」についてまとめてみました。作業用ヘルメットを選択する際に活用してみてください。
単に「作業用ヘルメット」といっても、用途・形状・材質などが多岐にわたっています。
ヘルメットの内部に貼付されているラベルを目にしたことはあるでしょうか?
これは厚生労働省が定める労働安全衛生法第42条の規定に基づく「保護帽の規格」に適合した製品に貼付されているもので、用途や材質などが記されています。
【用途・構造】
用途別の構造・機能は下表の通りとなっていて、状況に合ったヘルメットを選択するようにしましょう。
【材質】
材質は大きく分けて熱硬化性樹脂製のFRPと熱可塑性樹脂製のABS,PC,PE の4つがあり,作業環境・条件にあった種類の保護帽の選択が必要です。
・FRP…耐候性、耐熱性には特に優れるが耐電性としては使えない。
・ABS…耐電性には優れるが高熱環境での使用は不向き。
・PC…耐候性はABSより優れている。
・PE…有機系の薬品を使用する作業に最適。
【形状】
形状によっては、環境によって効能を発揮するものの、不利な点がある場合もあります。
[ひさしのかぶさった保護帽] ひさしが長くかぶさった保護帽は、デザイン性はありますが、視界を妨げる危険があります。
[全周つば付き] 屋外の仕事では、全周つばがあると、雨や降水が直接顔にかかることや落下物も防げます。また、側面からの荷重に強いのですが、つばが邪魔になることもあります。
[溝付き] 溝の付いた保護帽は、側面からの圧迫に強くなり、雨が首筋に入らないという利点がありますが、下を向くと、溝にたまった水が流れ落ちて手に持った 書類や図面などを濡らすこともあります。
[天井のリブ] 天井のリブ(肋骨状の隆起物)は、保護帽の強化に役立ちますが、リブの付け方によっては、落下物が落ちにくくなることもあります。落下物は、なる べく頭部からスルリと逃がしてやる方がよいです。その意味で、表面は平滑に近い方が望ましいでしょう。
【交換年数】
材質や使用状況で異なりますが、(一社)日本ヘルメット工業会では、PC、ABS、PE等の熱可塑性樹脂製保護帽は、外観に異常が認められなくて も使用開始より3年以内、FRP等の熱硬化性樹脂製保護帽は、外観に異常が認められなくても使用開始より5年以内に交換をするよう推奨しています。
【リサイクル・寄付】
使用後のヘルメットはリサイクルや寄付という形で再利用できます。
下記HPにて詳しく掲載されております。
一般社団法人 日本ヘルメット工業会
http://japan-helmet.com/infomation/recicle.html
国際社会支援推進会(ワールドギフト)
http://world--gift.com/sutekata/img/head_img01.jpg