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【フタコン通信】VOL.042(2016年10月31日号)


【豆知識】

1.日本酒王国ふくしま

今年5月に行われた全国新酒鑑評会(酒類総合研究所と日本酒造組合中央会の共催)において、出展数854点のうち金賞227点、都道府県別受賞数で福島が18点と見事4年連続で1位となりました。

本鑑評会は1911(明治44)年から続く大会で、1980年代までは広島や兵庫といった酒所が受賞の中心でした。しかし、90年代に入ると「淡麗辛口」の酒が代名詞となり、新潟が98年から4連覇を達成しました。その後、酒の主流が「淡麗辛口」から、米のうまみをしっかりと引き出す「芳醇(ほうじゅん)甘口」のタイプに変わります。転機は、山形県の酒「十四代(じゅうよんだい)」の登場で「芳醇甘口」路線を多くの蔵が追随しました。

全国で人気となった酒が身近にある影響を受けて、東北の酒は一気にレベルが上がりました。
福島県においては、進化した醸造技術をうまく活用し、官民一体で酒質をあげる「福島方式」が功を奏します。例えば酒米は、気候の影響を受けて年ごとに品質が変わりますが、「福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター」が事前に分析し、米に合ったつくり方を蔵ごとにアドバイスをすることにより、4連覇を達成されたのだと思います。

東日本大震災後、原発事故も伴い重苦しいとき、各蔵元はお互いに教え合い切磋琢磨することにより全国で評価されるお酒が生まれたのです。受賞された蔵元は「福島県酒造協同組合」HPに掲載されています。お近くの蔵元も受賞されていると思いますので一度ご覧になってください。
http://sake-fukushima.jp/?p=886

2.日本酒の種類

一.純米大吟醸
二.大吟醸
三.純米吟醸酒
四.吟醸酒
五.特別純米酒
六.純米酒
七.特別本醸造酒
八.本醸造酒
九.普通酒

日本酒の種類は以上の9種類になります。(上位ほど高価なお酒になります。)

純米とついている酒は、「米と米こうじ」だけで作られており、純米と記載されていない酒は「米と米こうじ」に「醸造アルコール」を加えたものになります。純米系は「濃い口・甘め」、本醸造系は「薄口・辛め」という傾向になります。

酒の材料となる「米」は中心に旨みがあり、精米の度合いにより、普通酒は70%以上、純米酒・本醸造酒は70〜60%、特別純米酒・特別本醸造酒は60%以下と区分されています。

また、精米の度合いが60%以下でさらに低温でじっくり造ったものを「吟醸酒」と言います。純米吟醸酒・吟醸酒は60〜50%、純米大吟醸酒・大吟醸酒は50%以下で精米されたものです。よく日本酒のラベルに「山田錦50」などを見かけると思いますが、この50が精米度合いを表しています。

年末を迎えお酒を飲む機会も増えるかと思いますが、今年の冬は是非「日本酒王国ふくしま」のお酒を堪能してみてはいかがでしょうか。

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