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【フタコン通信】VOL.043(2016年12月22日号)


【豆知識】

寿命の話

1.コンクリートの寿命

コンクリートの寿命は50年〜60年と言われています。
コンクリートは風化してしまうので、少しずつ劣化してしまいます。
ですから寿命が60年くらいと言われていますが、60年経つ前にその建物を流行のデザインに建て替えたり、使いやすいように改築したりしていることが多いようです。

現在知られているもっとも古いセメント系材料としては、今日使用されている成分や製法とは同じではないものの、イスラエルのイフタフ遺跡から発見されたものがあります。
大型居住跡の床から出土したコンクリートは、15〜60N(ニュートン)/mm2の圧縮強度があり、これは現在用いられているコンクリートと同等以上の強度です。イフタフ遺跡は紀元前7,000年ごろの遺跡ですから、このコンクリートは9,000年以上の寿命をもっているということになります。

2.道路橋の寿命

物資が不足していた第二次世界大戦中から戦後にかけての寿命が30〜40年と短くなっています。
その後、順次基準が見直され、それに伴い橋梁の寿命も徐々に長くなってきています。
近年建設された道路橋の寿命は100年程度と推測されているようです。

コンクリート橋と鋼橋を比較すると、コンクリート橋のほうが余命が長く、これは、コンクリート橋の方が新しい年代に架設された割合が鋼橋に比べ多いためだと考えられています。
(出典:道路橋の寿命推計に関する調査研究(国総研資料 第223号))

3.人の平均寿命と健康寿命

織田信長は、「人間五十年、化天(げてん)のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり」という一節を好んで舞ったといわれています。
「人間五十年」とは、人の一生は50年ほどだという意味で、平家の時代から江戸時代には、平均寿命は50年と考えられていたようです。

それでは現代の平均寿命はどうでしょうか?
平成27年の日本人の平均寿命は男性が80.79歳(前年80.50歳)、女性が87.05歳(同86.83歳)で、ともに過去最高を更新したことが厚生労働省の調査で分かりました。

これに対し健康寿命とは、WHOが2000年に提唱した概念で、平均寿命から日常的・継続的な医療・介護に依存して生きる期間を除いた期間になります。
最近の日本の健康寿命は、男性が約70歳、女性が約75歳と言われていますので約10年間の「寝たきり期間」があると言われています。

皆さん、健康には十分気を付けて「健康寿命」を伸ばす努力をしましょう。

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