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【フタコン通信】VOL.051(2018年04月25日号)
【豆知識】
「建設現場の生産性革命」
今回は、前回の豆知識においてご紹介した「i-Construction(アイ・コンストラクション)」について更に詳しくご紹介いたします。
建設業は社会資本の整備の担い手であると同時に、社会の安全・安心の確保を担う、我が国の国土保全上必要不可欠な「地域の守り手」であります。
我が国において生産年齢人口が減少することが予想されている中においても、建設業の賃金水準の向上や休日の拡大等の働き方改革による生産性向上が必要不可欠となっております。
国土交通省では、平成28年を「生産性革命元年」と位置付け、調査・測量から設計、施工、検査、維持管理・更新までの全ての建設生産プロセスでICT技術を活用する「i-Construction(アイ・コンストラクション)」を推進しています。
「i-Construction(アイ・コンストラクション)」によって目指すものは、
・一人一人の生産性を向上させ、企業の経営環境を改善
・建設現場に携わる人の賃金の水準の向上を図るなど、魅力ある建設現場へ
・建設現場での死亡事故ゼロに
・「きつい、危険、きたない」から「給与、休暇、希望」を目指して
となっております。
実際に、建設現場においてはどのような作業を行うかと言うと「測量」においては、今まで測量技師・助手が危険な箇所まで行き1点1点、高さや位置を測って2次元の図面を作成しておりました。i-Constructionでは、ドローンやレーザースキャナーを用いて、離れた安全な箇所から、短時間で面的(高密度)な3次元測量を実施し、3次元測量データ(現況地形)として可視化します。
「設計」においても、2次元の図面(平面図・縦断図・横断図)を3次元化した3次元設計データ(計画形状)を作成し、3次元測量データ(現況地形)との差分から、施工に必要な土工量(切土・盛土)を自動算出いたします。
「施工」では、作成した3次元設計データを建設機械に搭載し、建設機械はGNSSにより自動制御、ネットワークに通信し、建設現場のIoTを実施します。
「検査」においても、完成した現場を再び3次元測量を行い、3次元測量データと3次元設計データの差分を用いて出来形を確認することで、今まで出来形計測に用いた時間と膨大な書類を省力化しております。
この他にも、国土交通省では、コンクリート規格の標準化、施工時期の平準化に取組み、魅力ある建設現場へと変わろうとしています。
弊社でも魅力ある建設現場への支援のために、測量・設計・出来形確認・検査の各プロセスにおいて、「i-Construction」の各業務フローで必要な業務を支援いたしております。
詳しくは弊社ホームページをご覧ください。