ホーム>メールマガジンバックナンバー>【フタコン通信】VOL.030(2014年10月27日号)
【フタコン通信】VOL.030(2014年10月27日号)
【豆知識】
雨について
今年も全国各地で大雨による災害が多数発生しております。
被害を受けられた皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
さて近年、異常気象が確実に増えており台風による豪雨災害、通常の低気圧による豪雨災害、ゲリラ豪雨災害などの気象事例が発生しています。
そこで今回は、あらためて『雨』について復習してみたいと思います。
まずは、降水量を表す「ミリ」の意味についてです。
降水量の単位「ミリ」とは水深を表す「ミリメートル」のことで、「雨水が別の場所に流れず、蒸発せず、地面などにしみこまない状態でどのくらいの深さになるか」ということを表しています。
つまり、「1日で100ミリの降水量」というのは「1日で雨が水深10センチまで溜まる」という意味になります。
「たった10センチ」と思われるかもしれませんが、道路や屋根の上などあらゆる場所に10センチ溜まるわけですから、この雨水が川にどっと流れるとどうなるか想像がつくと思います。
基本的な測定方法は、漏斗型の受水器(日本では直径20センチのものが標準的)を用いて降水を機器内に導き、その量を測ることで降水量を求めています。
次は雨の強さと降り方についてです。
気象庁では次のように定めています。
1段階
●やや強い雨(1時間に10ミリ〜20ミリ未満)
ザーザーと降り、地面一面に水たまりができるような雨。この程度の雨でも長く続く時は災害に注意が必要。
2段階
●強い雨(1時間に20ミリ〜30ミリ未満)
土砂降りで、傘を差していても濡れてしまうような雨。側溝や下水、小さな川があふれ、小規模の崖崩れが始まる。
3段階
●激しい雨(1時間に30ミリ〜50ミリ未満)
バケツをひっくり返したような雨。道路が川のようになり、山崩れや崖崩れが起きやすくなる。危険地帯では避難準備が必要。
4段階
●非常に激しい雨(1時間に50ミリ〜80ミリ未満)
滝のように雨が降り、傘がまったく役に立たない。あたりが水しぶきで白っぽくなり、先が見えない。マンホールから水が噴出したり、中小河川がはん濫し、土砂災害が発生・拡大する可能性が高くなる。
5段階
●猛烈な雨(1時間に80ミリ以上)
息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じる雨。雨による大規模な災害の発生するおそれが強く、厳重な警戒が必要。
今年はよくこの第5段階の「猛烈な雨」という表現が天気予報で聞かれましたね。
台風や大雨の危険が近づいているというニュースや気象情報を見たり聞いたりしたら、災害への備えをもう一度確認しておきましょう。命を守る行動を第一に。
【おまけ】
『フタコン通信 VOL.024』において、「土砂災害等の自然災害について」を取り上げておりました。
こちらのバックナンバーからご覧いただけます。
http://www.futaba-con.co.jp/topics/magagin_131025.shtml