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【フタコン通信】VOL.037(2015年12月22日号)
【豆知識】
[1] ラウンドアバウト(環状交差点)について
皆さんも交差点を自動車で走っていると、右折する時に対向車が近づいている事に気づかず、危うくぶつかりそうになってヒヤリとした経験や、長い信号待ちにイライラした経験はありませんか?
ちなみに、福島県の昨年の交通事故の発生場所第1位は交差点・交差点付近で、約50%も占めているのです。
しかし、交差点での事故が多いのは福島県に限った話ではありません。
そこで、テレビ等で目にしたり1度は走ってみた経験のある方もいるのかもしれませんが、このような事故や煩わしさを解消してくれる交差点「ラウンドアバウト(環状交差点)」を紹介します。
まず、ラウンドアバウトとはどういった交差点なのでしょうか?
下のリンクより形状をご覧ください。
http://www.futaba-con.co.jp/topics/roundabout.jpg
ラウンドアバウトは、中央の円形地帯に沿った環状の道路を時計周りにぐるりと走行して、複数ある出口から目的の道を選んで抜ける事ができる交差点です。
また、交差点に入る時は、信号が無いため、交差点内を右方向から回ってくる車がいないかを確認して、すぐに進入することが可能で、待ち時間をグッと減らすことができます。
さらに、カーブの急な道路を走らなければならないので、真っ直ぐ突っ切る事はできず、右折時の対向車との正面衝突の危険も無くなります。
走行スピードもゆっくりになるため、万が一事故が発生しても被害の軽減が期待できるのです。
日本で導入されたのは最近の話で、平成25年2月に長野県飯田市で初めて運用が開始されました。
そして、平成27年10月現在では全国に15都府県48箇所あります。
福島県においては、平成29年に新地町に完成するのが最初になる予定です。
ちなみに警察庁は12月3日に、ラウンドアバウトの本格運用が始まった昨年9月から今年10月までに、この形状の交差点での死亡、重傷事故の発生が一件もなかったと公表しました。
軽症者が出た事故も5件にとどまったそうです。
今後は、道路管理者と連携して適切な場所への設置を推進していくそうです。
安全に配慮した社会資本整備はとても大切ですよね。
最後に、運転には気をつけて来年も楽しいカーライフを送りましょう。