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【フタコン通信】VOL.062(2020年02月26日号)


【豆知識】

2020年最初の豆知識は、今年国内でサービス開始が予定され、目にしたり、耳にしたりする機会の多い5Gについてです。

そもそも5G(ファイブジー)とは、
『5thGeneration』の略で第5世代移動通信システムという意味です。

■5Gにたどり着くまでの歴史
1G(1980年代〜) アナログ方式
「携帯電話」という画期的なアイテムにより、外で電話ができる。
これが1Gの誕生→「携帯電話」幕開けの時代です。

2G(1990年代〜) デジタル方式
2Gでは、電話音質が向上しここで遂にメールが打てるようになります。

3G(2001年代〜) デジタル方式 ※PCと同じ世界共通
3Gでは、画像などの画としてのコンテンツも普及、画像やGIF、動画などが表示できるようになり、パソコンでしか使えなかったインターネットが携帯電話で使えるようになったのです。できることは増えましたが、この頃はまだ回線の遅さが目立ちました。

4G(2012年代〜) LTE-Advanced
3G時代の、これらのデータ通信量の問題を、全て解決してくれたのが「4G」です。
スマートフォンが普及し、動画を見たり、ゲームをしたり、便利なアプリを使いこなすのが当たり前の時代となりました。

■5Gの仕組みについて

5Gの仕組みを知る前に、現在の4Gの電波の仕組みについてです。
4Gは周波数3億Hz(ヘルツ)〜30億Hz(ヘルツ)で極超短波(UHF)の電波を扱い、電波は基地局(電波を出すところ)から扇状に広がり距離としては、70kmほどの範囲に届きます。
そんな4Gの電波に対し5Gは、周波数30億Hz(ヘルツ)〜300億Hz(ヘルツ)でマイクロ波(SHF)の電波を扱っています。4Gよりも周波数が上がるため、伝達できる容量が大きい・伝達遅延が少ない(速く正確)多くの機器を接続できるという利点があります。
しかし一方、5Gは電波が直線で届く上、距離も短く、届く範囲は1kmほどになります。そのため、基地局の増設の他、「セル」と呼ばれる小さな電波を出す機器を設置する必要があるのが課題です。

政府のIT新戦略では、5Gの課題解決のため全国の20万8千基の信号機を5Gの基地局として活用できるようにすることが検討されており、2025年度には全国展開完了を目指す、としております。

■5Gで変わる社会

次世代モバイル通信規格『5G』では、IoT・ロボット・自動運転の加速・画像/映像の高画質化・仮想現実の加速など様々なサービスが現時点で考えられ、なかでも大本命は車の自動運転だと言われております。
4Gでは通信エラーや遅延が発生した場合、大事故の発生が考えられ試運転が禁じられておりましたが、5Gの超信頼、低遅延の電波により自動運転車の開発が進むと見られており、一部の地域では2020年代には自動運転の社会がおとずれるといわれています。SF映画で見た自動運転の世界は、もうすぐそこまで来ているのですね。

今回は、将来我々の生活を豊かにする第5世代移動通信システム『5G』について、お話しました。

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