ホーム>メールマガジンバックナンバー>【フタコン通信】VOL.061(2019年12月26日号)
【フタコン通信】VOL.061(2019年12月26日号)
【豆知識】
来年2020年は、東京オリンピックの開催の年です。
今回はフルマラソンの距離である42.195kmをどうやって測るのかについて説明します。
マラソンの走るコースの測定方法は、厳密に決められています。
特に国際大会では慎重を期すため、国際陸上競技連盟公認公式計測員の資格を持つ人でなければ、計測することが出来ません。
実際の測定方法は、公式のカウンターを付けた自転車での計測と、長さ50mのワイヤを使っての計測との二つがあります。
国際大会では前者の方法、国内大会では後者の方法で、計測されています。
五輪のように陸上の国際統括団体ワールドアスレチックス(世界陸連)の公認記録が必要なコースでは、自転車での計測が義務づけられており、前輪に専用カウンターを取り付けた自転車を複数の計測員が走らせて基準の距離をカウンターの目盛り数に換算。この数値を元に、何度もコースを走り、全体の距離の過不足などの修正を重ねています。ただ、道路を何も考えずに走ったり測ったりしても、ライン取りによって距離が異なってしまいます。そこで、道路の計測の際には、どのラインで測るのかが決められています。
ラインは、走路となる車道の歩道端部から30cm離れた位置。道路の曲がる場所では、左カーブは湾曲部分の内側から30cm入った位置。右カーブなら道路のセンターラインから30cm内側となります。S次カーブなら直線で最短のラインを測ることになります。
国内で主流のワイヤによる測定では、直径5mm長さ50mの基準ワイヤが用いられます。42km強に対して、1回50mなので、約840回以上も繰り返さなければなりません。しかも日中は、一般道路で車が走っているので、計測できません。警察の許可を取って、深夜に1日2時間ずつ、1週間ほどかけて、計測が行われているそうです。なんとも原始的な手法で計測していますね。弊社が所有しているMMS(モービルマッピングシステム)で計測すればすばやく正確に計測が可能なのですが・・・ご興味のある方は当社のHPに色々な事例を掲載しておりますのでぜひご覧下さい。
(http://www.futaba-con.co.jp/gaiyou/sokuryou/3dscanner/mms.shtml)