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【フタコン通信】VOL.085(2023年12月26日号)
【豆知識】
大晦日の風習 「年越しそば」
今年も残すところあとわずか、皆様にとってどんな一年だったでしょうか。
2023年最後のフタコン通信は大晦日の風習「年越しそば」についてお話いたします。
おそらく食べたことがない人はいないであろう大晦日の年越しそば。
そんな年越しそばを食べる風習ができたのは江戸時代にさかのぼります。
江戸時代中期の商家では、細くて長いそばは、家や財産が長く続くよう願う縁起物で
毎月末にそばを食べる習慣がありました。
これを「晦日(みそか/つごもり)そば」「三十日(みそか)そば」といいます。
やがて、毎月末に「晦日蕎麦」を食べる習慣は廃れましたが、年末の大晦日だけは残
り、「年越しそば」と呼ばれるようになりました。
年越しそばのもつ様々な意味。
ここでは年越しそばのもつ意味の一部を紹介します。
●長寿祈願
そばは細くて長いため、そばのように寿命が延びて長生きできるようにと祈願し食べる。
●災厄を断ち切る
そばはうどんなどと比較すると切れやすいため、その年の苦労や悪縁などの災厄と縁が切れる。
●金運上昇
金細細工師は、作業中に飛び散った金を集める際、そば粉で作った団子を使っていたため、そばは金を集める縁起物とされ、そばを食べて金運上昇を願う。他にも
●健康祈願
そばは強い風雨に当たっても、日に当たれば元気に育つ丈夫な作物であるため、健康を願って食べる。
●良縁の継続を願う
そばの麺のように良縁や家族の縁が長く継続することを願って食べる。などいろいろな願いが込められ食べ続けられております。
ほんの一部のご紹介でしたがいかがでしたでしょうか。年越しそば一つにこれだけの願いが込められ昔から食べられてきたと考えると、感慨深いものがあると思うのは私だけでしょうか。
ご紹介しました通り歴史のある年越しそばですが、具や食べ方の決まりはありません。12月31日は一年を振り返りながら、年越しそばを食べ気持ち良く新年を迎えましょう。