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【フタコン通信】VOL.007(2010年12月24日号)
【 豆知識 】
【1】 『GPS』について
『GPS』とは、Global Positioning System の略で、日本語では「全地球測位システム」といいます。その原理は、地球上をぐるぐる回っている衛星から出てくる電波を、地球上の受信機がキャッチして自分のいる場所が分かるというシステムです。
カーナビや携帯電話などで身近な存在となっていますが、開発の由来を知ると・・・実は、発端は軍事利用だったのです。『GPS』は米国防省により開発された人工衛星による測位システムであり、見知らぬ国で目標物も見当たらないような広大な砂漠や海で、兵士が迷子にならないようにという事で開発されました。また、ミサイルのピンポイント爆撃などのためにも使われています。
それが現在では民間利用者にも開放され、手軽で信頼性の高い測位システムとして様々な分野に利用されています。
2万キロメートル上空を周回する人工衛星は24基以上が配置され、約12時間周期で地球を周回しています。約7年半で寿命を迎える為、毎年のように新しい衛星を打ち上げられており、概ね30基前後の衛星が常時運用されています。
アメリカ以外にもロシアも旧ソ連時代から衛星を打ち上げ、2010年には計24基の衛星打ち上げを予定しています。また、EU各国は位置情報をアメリカ政府に依存することに危機感を覚え、共同で衛星開発に取り組んでいます。他にも、中国やインド、ナイジェリア、トルコなどにも他の衛星ナビゲーションシステムの開発の動きがあります。
私たちの暮らす日本でも、今年9月11日に準天頂の静止衛星『みちびき』を打ち上げました。これにより現在使用しているGPS衛星のデータの精度を向上させ、日本国内でのより正確な位置情報をより早く取得出来るようになってきます。
軍事利用から始まった『GPS』ですが、ぜひとも平和のために活用していきたいものですね。
【2】 『標高(高さ)』について
ある地点の、平均海面からの高さを『標高』と言います。
日本の場合、東京湾の平均海面を標高0mとしています。この平均海面、現実の海面は常に変動しているもの。そこで、波がなく海流もない仮想の静水面を『平均海面』としています。
実際の測量を行う際の標高の基準となるのは、平均海面ではなく、かつて参謀本部陸地測量部があった場所である国会前庭に設置された「日本水準原点」で、標高は24.4140mです。
現在、日本には主要な道路沿いに設置されている水準点が2万ヶ所以上あります。その基準となっているのが日本水準原点であり、ここから全国の水準点へ繋いでいるのです。
一方、沖縄や離島の水準点は、各々の島での平均海面を採用していので、日本水準原点へは繋がっていないのです。
さて、突然ですが、
日本で1番高い山は標高3776mの『富士山』ですが、2番目に高い山は分かりますか?
【答】『北岳』です。標高は3193m、山梨県の赤石山脈(南アルプス)に位置しています。
【 おすすめ webサイト 】
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ちなみに今回のフタコン通信の豆知識に出てきた単語「水準点」を調べると・・
http://www.weblio.jp/content/%E6%B0%B4%E6%BA%96%E7%82%B9
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