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【フタコン通信】VOL.053(2018年08月27日号)


【豆知識】

【フタコン通信】VOL.022(2013年06月18日号)において「台風」の豆知識を紹介いたしましたが、再度紹介させていただきます。

先月7月25日に発生した台風12号を憶えていますか?発生してから北上し、やや東へ進んだかと思えば反時計回りに進路を変え、本州を西へ横断する様な経路を辿り、鹿児島の南側で1回転し中国の方へ行きました。こんな感じで言葉で伝えにくい不思議な経路の台風で【逆走台風】とも呼ばれました。

この現象を調べてみると、要因となったのは日本周辺にあった「寒冷渦」というものです。「寒冷低気圧」や「切離低気圧(せつりていきあつ)」と呼ばれ、上空高いところにある低気圧のことです。中心に寒気を持ち、地上では低気圧として解析されにくい低気圧だそうで、天気図にはあまり登場しません。寒冷渦と台風はどちらも反時計回りの渦で、お互いの渦が近づくと「藤原の効果」と呼ばれる現象を起こし、今回のような複雑な動きをするそうです。

「藤原の効果」:wikipediaより
2つの熱帯低気圧が接近した場合、それらが干渉して通常とは異なる進路をとる現象のことである。1921年に当時の中央気象台所長だった藤原咲平が、このような相互作用の存在を提唱したためこの名がある。

その次に発生した台風13号は【ブレーキ台風】と呼ばれました。日本に接近するにつれ、徐々に速度が遅くなっていく台風です。その後の台風19号と台風20号は一緒に進んで行ったため【ダブル台風】とも呼ばれました。

さまざまな読み方の台風が日本に接近していますが、台風が来ないことが一番です。しかし、9月には本格的な台風シーズンとなると思いますので、ますますの注意が必要です。

また台風だけではなく、豪雨により河川が氾濫したり土砂災害等も発生しております。気象庁、ニュースの情報を得て備えましょう。避難のタイミングはいろいろ難しい所もあると思いますが、結果的に「避難していれば・・・」とならないように行動することが大事です。

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