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【フタコン通信】VOL.068(2021年02月26日号)
【豆知識】
【脱炭素社会について】
2021年最初の豆知識は、2020年10月 臨時国会での「2050年カーボンニュートラルを目指す」との宣言により注目度の増した『カーボンニュートラル』についてです。
『カーボンニュートラル』とは … カーボン(炭素)の排出量をニュートラル(中立化)すること。
地球上に存在するカーボンの総量をこれ以上増やさないように、二酸化炭素(CO2)を主な成分とする温室効果ガスの排出を抑制すると同時に、排出されたCO2を吸収することで排出量をプラスマイナスゼロにするという考え方です。
近年、数十年に一度しか出くわさないような豪雨や猛暑などの異常気象のニュースを見聞きすることが多くなったと感じませんか?この気候の変化は、地球温暖化が主な原因と言われており、その引き金となっているのがCO2などの温室効果ガスです。
このまま温室効果ガスが増え続けると、地球の平均気温がどんどん上昇し、数十年に一度レベルの自然災害が当たり前になることも考えられます。
そのような背景の中、従来の「いつ、どのような取り組みをするか、CO2をどのくらい削減するか」といった『カーボン・オフセット』の取り組みをさらに深化させた『カーボンニュートラル』へ舵がきられました。
カーボンニュートラル/脱炭素社会を目指すために求められること
・CO2排出量の削減
・再生可能エネルギーへの切り替え(化石燃料を使わない)
・廃棄物の削減
・輸送削減のため、より局所的な生産をサポート
・輸送の電化
・森林再生などのプロジェクトへの資金提供によるカーボンオフセット等
カーボンニュートラルの問題点
最もわかりやすい課題は、製造や輸送で少しでも化石燃料を使えば排出量が上回ってしまうという問題があります。化石燃料を使うとCO2を大気中に長く滞在させることになるため、
再生可能エネルギーの導入・実現が必須と言われています。他にも植物を育てて保全していくための広大な土地が必要になるといった問題などがあります。
先月、北極圏北部に位置するフィンランド・ラップランド地方の町サッラが、地球温暖化の影響に関心を集めるキャンペーンの一環として2032年夏季五輪の開催地に立候補する意向を表明しました。「地球で最も寒い町の1つ」サッラでの32年夏季五輪が
開催可能=気温上昇を意味し「われわれが後ずさって何もせず、地球温暖化を広げていけば、アイデンティティを失い、われわれの愛する町や、世界中の他の多くの町は現在知られている形では存在しなくなる」と地球温暖化の危機を訴えました。
弊社は2013年に、環境省が策定した環境管理システム、「エコアクション21」の認証を取得して、CO2排出量、廃棄物等の削減、環境に優しい工法の提案に取り組んで参りました。今後も社会環境整備のトータルコンサルタントとして、環境に配慮した
事業活動を行うとともに、太陽光・風力発電などの再生可能エネルギー利用に伴う開発・設計などの業務を通じてカーボンニュートラル社会の実現に向け歩んで参ります。