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【フタコン通信】VOL.039(2016年04月28日号)


【豆知識】

※ 睡眠について

みなさん、充分な睡眠はとれていますか?
人は人生の約3分の1を睡眠に費やします。休息するにはとても大事な睡眠ですが、なかなか充分に、そして満足に確保することができない方々が多くいらっしゃるのではと思います。

日中に強い眠気に襲われる経験がある方、いらっしゃるのではないでしょうか?
単なる寝不足?疲労が原因?睡眠障害(不眠症など)?とご自分で判断されてしまいがちですが、最後の睡眠障害には種類が以下のようにあるそうです。

1.不眠症・・・寝つきが悪い、眠りを維持できない、というような症状
2.過眠症・・・夜眠っているにも関わらず、起きているのが困難になる状態
3.概日リズム睡眠障害・・・昼夜のサイクルと体内時計のリズムが合わない為に活動に困難をきたす状態
4.睡眠呼吸障害・・・睡眠中に異常な呼吸を示す病態の総称で、特に中年期に多い
5.身体疾患や精神疾患に合併した不眠
6.その他の睡眠障害

そしてこれらの原因は、

1.心理的原因
2.身体的原因
3.精神医学的原因
4.薬理学的原因
5.生理学的原因

睡眠障害の原因は人によって様々です。原因によって生活習慣を見直すだけで改善される場合や、医師による治療が必要になる場合もあるなど、対処法も変わってきます。

ここからは 『日常をいかに充実させるか』 という視点から、『快適な睡眠を得ることが出来る方法』をご紹介させて頂きたいと思います。

睡眠・・・というと、とにかくぐっすり眠りたいと言われる方が多いと思います。
『睡眠の質』 この睡眠の質を高める本来の目的は、『起きている時間に何に対してもやる気を持って取り組みたい』という目的をもつことだそうです。昼間をいかに充実させるかという視点から睡眠を見てみると、活用できる機能がたくさんあるという事から、『睡眠の質とやる気』 は非常に重要だとの観点もあるというのです。

他の先進国では学校で睡眠についての授業があり、大学の講座にも睡眠学というものがあるそうですが、日本では2000年代に入ってから提唱されるようになった為、日本の医学部で睡眠というものを系統的に教えられる人材が少なかったとの事です。
「眠ろうと思っても眠れない」「仕事中の眠気を何とかしたい」など、現代人に睡眠の悩みはつきものです。ある作業療法士の方は、睡眠を司るのは、

1.メラトニンリズム(毎日同じ時間に光を浴びることでメラトニンが減少するリズム)
2.睡眠―覚醒リズム(起床8時間後と22時間後に眠くなるリズム)
3.深部体温リズム(体内の温度は起床11時間後に高くなり、22時間後に低くなるリズム)

この3つの生態リズムだと言います。
では、この3つのリズムをどのように利用すれば良いのか、その方法をご紹介したいと思います。

1.メラトニンリズム
光で調整するリズム。休日でも平日と同じ時間に起きたほうが良い。たとえ起きないにしても、普段の起床時間に一度部屋を明るくし光を浴びることにより、一日のスタートだと脳に教えて、リズムだけは普段と同じ時間に固定することが大事。
2.睡眠―覚醒リズム
脳のリズム。平日7時起きの人が休日は10時に起きてしまうと、いつもより3時間遅れて起きることに・・・そうなるとこのリズムも3時間遅れてのスタートとなってしまう。
3.深部体温リズム
内臓のリズム。私たちの体調を作っているリズム。食べ物が胃に入ると内臓の動きが活発になるので、夜遅く食事を摂ると寝つきが悪く、浅い睡眠になりやすい。

体調を崩さないという点で言えば、このリズムがずれないようにするのが一番大切。
昼間の活動が一番うまくいく睡眠時間というのは無いが、起床した時間の4時間後に眠気がこなければ、睡眠時間が足りているというのが臨床的なサインになるそうです。何時間睡眠であろうが、起床した4時間後にあくびをしていないか、体がだるくなっていないかというところで判断すると良いとの事です。

最後に・・・
睡眠はメンタルの話と直結するそうです。睡眠不足や睡眠の質をコントロールするのは自分自身でできることなので、まずは自分でできることをやってみましょう。
また、睡眠は生活のスタイルと直結しています。睡眠障害の改善には生活スタイルを変えるということが必須条件です。ですが、生活スタイルは今はとても多様化しているので、私達は色々な法則を知り得ながら、それに見合うように自分なりに工夫していかなければならないのではないでしょうか?
これがひとつのきっかけになって、皆さまがより快適な睡眠を得ることができたらと思います。


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