ホーム>メールマガジンバックナンバー>【フタコン通信】VOL.070(2021年06月26日号)

【フタコン通信】VOL.070(2021年06月26日号)


【豆知識】

「世界一深い海と調査の歴史」

 世界一深い海は、日本とフィリピンの両方から大体同じ距離の場所に位置する西太平洋マリアナ諸島付近にあるマリアナ海溝です。長さは約2550km、 幅は平均して約69km、全体は三日月のような形状をしており、深さは2010年のアメリカによる測深調査によれば10,994mに達するとされています。
 この最も深い箇所は「チャレンジャー海淵」と呼ばれており、マリアナ海溝の最南端に位置しています。
 マリアナ海溝の調査の歴史は古く19世紀後半、イギリス海軍による調査からはじまり、20世紀になると各国が数多くの調査を行うようになります。
 日本は1925年測量船「満州号」がケーブルを海底まで沈めていく方法で9,814mと計測、1984年には測量船「拓洋」が、 ナローマルチビーム測深機を用いて、10,924mと計測しています。「満州号」と「拓洋」の結果を比較すると、飛躍的に測深結果が延びていることが分かります。
 ここで話の中で出ました、「マルチビーム」についてご説明します。
 マルチビーム音響測深とは、調査船に直行する扇状に発振した送信ビームと、調査船の進行方向に形成される多数の受信ビームの交点において、 角度ごとの音波の戻り時間を計測し水深値を得る方法です。
 このマルチビームは湖底や海底の形状を高精度・高密度に測量できる為、さまざまな活用がされています。 近年、頻発した台風・豪雨災害では、河川の氾濫・浸水・土砂崩れ等多くの被害がでましたが、決壊した堤防の復旧、 堆砂除去を含む河川の調査でもマルチビームは活躍しており、小型艇・リモコンボートに測深機を搭載し、安全かつ正確な調査が行われています。

 マリアナ海溝の最深部「チャレンジャー海淵」の調査の歴史には、最も深い海溝を調査したい、「挑戦」したいという人間の意志が感じられます。  弊社でも進化する技術を積極的に取り入れ、技術の提案・サービス等、お客様のニーズに応えられるよう日々「挑戦」して参ります。

Copyright(C)2000 Futaba Consultant Co.,Ltd. All rights reserved.