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【フタコン通信】VOL.047(2017年08月25日号)


【豆知識】

 先日のニュースで「携帯3社、IoT向け割安通信 本格普及に弾み 〜 あらゆるモノがネットにつながる「IoT」が本格的に始動する。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯電話大手3社がそれぞれ2018年に通信サービスを始め、IoTに欠かせない基盤の普及が始まる。コストが安く大量に導入しやすいのが特徴。企業の競争力強化から日常生活のサービス向上まで幅広く影響が及ぶ。」という記事が載っていました。 今回はその「IoT」についての豆知識です。

1.IoTについて

 昨今、耳にすることが増えた「IoT」。顔文字のように見えますが、Internet of things(読み:インターネットオブシングス)の略称で、「モノのインターネット」という別名で呼ばれています。
 従来のインターネットは、パソコンや通信機器と接続されていましたが、それ以外の本来は通信を目的としていなかった様々なモノにも、インターネットに接続できる機能を搭載することで、相互通信により遠隔からも認識や計測、制御などが可能となり、あらゆるモノが「賢く」なります。人が操作してインターネットにつなぐだけではなく、モノが自らインターネットにアクセスすることがIoTの特徴です。

a)IoTの活用や実証実験の事例について

・さりげなく安否を気づかうことができるポット
 一人暮らしをしている高齢者が、お茶を飲む際にポットを使うと、離れた場所にいる家族にお知らせが届くIoTを活用したサービス。

・リストバンドで健康管理
 リストバンドを付けるだけで、歩数・消費カロリー・睡眠記録・心拍数などが計測可能になり、測定結果はスマートフォンで確認でき健康管理を行うことができます。

・遠隔操作ができる家電
 忙しい現代人の生活をIoTが支えている事例として、スマートフォンと連携して遠隔操作をすることができる家電の開発が進められています。

・土木作業現場での健康管理や労務管理
 土木作業時に着用するヘルメットに位置情報センサーや温度センサーを組み合わせた器具を装着。作業員の位置や気温・湿度、労働時間などを収集することで労務管理や安全管理を支援する実証実験も。

・土木作業現場の建設機械の動きを把握
 ダンプトラックの運搬回数や土量をリアルタイムに把握することで、進捗管理や台数増減を管理し、また現場で稼動する建設機械やダンプトラック、作業員の位置情報を、モバイル端末から取得し地図上で「見える化」するほか、作業員が建設機械やダンプトラックと接近したときはモバイル端末で運転手と作業員に通知することができる仕組みも提供準備中とのこと。

 これら事例の他にも数多くのIoTを利用した技術・サービスが提供されています。私たちが普段何気なく使っているモノにも、もしかしたらIoTが使われているかもしれません。

b)IoT進展に係わる課題

 総務省の平成28年度版 情報通信白書では、IoT進展に係わる課題として「センサー・端末の普及」「データ流通に係わるルールの整備」「人材育成」などが公表されており、IoTの進展を踏まえた上で全体構造の整理を進め、各市場の市場規模や成長性、競争環境等の検証が行われており、新たな価値を創造する動きが活発になってきています。

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