ホーム > メールマガジン バックナンバー > 【フタコン通信】VOL.022(2013年06月18日号)
【フタコン通信】VOL.022(2013年06月18日号)
【 豆 知 識 】
先週発生した台風3号は上陸前に伊豆諸島近海で熱帯低気圧に変わり一安心でした。
「あれ、いつの間に1号と2号が来たの?」って気になる方もいるかもしれません。実は1号は1月3日に発生していたのです。これは史上4番目の速さでした。2号は2月22日に発生していました。
今回は『台風』についての豆知識です。
1)台風の回転方向には2種類あるのを知っていますか?
実は北半球では反時計回り、南半球では時計回りなのです。
竜巻の渦も同様の方向で回っています。どうしてこうなるかというと、北半球と南半球では地球の回転方向が違うからです。
すなわち、北半球では、反時計回りで回っているため、渦は左巻きとなり、南半球では反対の現象が起こります。
南からやってきた台風が、ちょうど日本の上をなぞるように反時計回りで曲がって進んでいくのもこの現象のせいです。
この現象は、台風や竜巻だけではありません。
例えば、お風呂などでお湯を流したりするとき、お湯は反時計回りで排水口に流れていくはずです。
もちろん南半球で同じ事をすれば、お湯の渦は時計回りとなります。
ふだんは気にもとめない地球の回転が、自然現象の中にしっかり反映されているんですね。
お風呂や洗面所でふと思い出したときチェックしてみて下さい。
2)台風・ハリケーン・サイクロンの違いは?
・台風・・・太平洋や南シナ海で発生する熱帯低気圧で、最大風速(10分間平均)が34ノット以上のもの。
・ハリケーン・・・大西洋北部・大西洋南部・太平洋北東部・太平洋北中部で発生した熱帯低気圧のうち、最大風速が毎時64ノット以上のもの。
・サイクロン・・・インド洋北部・インド洋南部・太平洋南部で発生した熱帯低気圧のうち、最大風速が毎時64ノット以上のもの。
このように、それぞれ最大風速の基準には違いはありますが、台風もハリケーンもサイクロンも発生した地域によって呼び方が違います。
3)台風にも名前があります!
ハリケーンには『カトリーナ』など発生ごとに名前がつけられ、結構記憶に残っていますよね。
日本では台風は一般的に『台風○号』と呼ばれていますが、台風にもちゃんと名前があるんです。
ちなみに今回の台風3号は『ヤギ』でした。
2000年から、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には同領域内の国々で用いられている固有の名前(アジア名)をつけることになっています。
日本など14の国と地域が加盟している台風委員会が作成したリストによってアジア名は作られました。
一部紹介すると…
・ウサギ(うさぎ)番号:33命名国:日本
・ノグリー(たぬき)番号:53命名国:韓国
・クジラ(クジラ)番号:75命名国:日本
・ミンドゥル(たんぽぽ)番号:101命名国:北朝鮮
台風に親しみをもたせ、人々の記憶を助けるものとして効果を発揮させるために名前が付けられるようになりました。
まだまだ興味のある方は下記リンクからどうぞ。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-5.html