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【フタコン通信】VOL.025(2013年12月24日号)
【豆知識】
【1】一般国道について
最も基本的で身近な交通施設である道路。「行って来ます!」と家を出たら最初にお世話になる施設です。
道路には1.高速自動車国道、2.一般国道、3.都道府県道、4.市町村道の4つの種類があります。
今回はその道路の中で一般国道についての話をしてみましょう。
●国道の番号の付け方
現在の国道の路線名は、昭和27年に幹線に当たる国道「1級国道」につけられた路線名と、昭和28年に1級国道から分岐した国道「2級国道」につけられた番号を基本としています。
国道1号から58号までは東京を中心として、国土の骨格を形づくるように、順次番号がつけられました 。
また、101号からあとの路線名は、北から南へ順次番号をつけていく方法を原則としています。
国道は10年に一度の路線見直しの際に増加することもあり、増加された国道の番号は、欠番になっている番号を埋めたりせずに、従来の最大国道番号の後に単純につけ加えているだけのようです。
●日本一長い国道と短い国道
国内最長の国道は国道4号線になります。
東京中央区の日本橋を起点として青森県青森市にある青森県庁の南西交差点に至る国道です。
実延長は886km、その経路は東京・埼玉・茨城・栃木・福島・宮城・岩手・青森と8都県におよびます。
江戸時代に開設された日光街道・奥州街道にあたり、昔も今も関東と東北を結ぶ大動脈です。
国道4号線の起点となっている東京都中央区の日本橋は、国道1号線、6号線、20号線など、7国道の起点になっています。
日本橋の中央には「日本国道路元標」という文字を刻んだレリーフが埋め込まれており、橋のたもとには「日本国道路元標」の碑があります。
まさしく日本の大動脈の原点ですね。
それに対し、日本一短い国道は、国道174号線になります。実延長187メートルしかありません。
ということは、徒歩2分ちょっとで完全踏破できてしまう、陸上トラックより短い国道ですね。
区間は、神戸にある国道2号線と交差する「税関前交差点」から「税関本庁前交差点」の先にあるカーブを少し過ぎたところまでです。
神戸税関のすぐ南の歩道脇には、【日本で一番短い国道です】という看板があります。
レトロなビルがあちらこちらに残る神戸旧居留地で観光客も多いエリアです。みなさんも神戸観光の土産話に1枚パチリといかがでしょうか。
●変わった国道
ところで、国内最長にはおよびませんが、もう一つご紹介したい長い国道があります。
それは国道58号線です。
総延長はおよそ860km。鹿児島市中央公民館前交差点から種子島、奄美大島を経て、沖縄本島の国頭村から那覇市内、明治橋交差点まで続いています。
島づたいの国道?と思うのですが、国土交通省のホームページによると「フェリーボートなどによって、道路と道路とを結ぶ1本の交通系統としての機能があると判断できれば、国道と指定しています」との事ですので、これも立派な1本の道と考えられている訳ですね。
ちなみに、このような海上国道は、全国で24路線が指定されています。
千葉県富津市から神奈川県横須賀市へ東京湾を渡る国道16号線や、愛媛県松山市から山口県周防大島町へ瀬戸内海を渡ってつながる国道437号線などがその例にあたります。
島国ニッポンを結ぶ大動脈は、水・陸どちらも越えてつながっているのですね。